日光山は輪王寺の山号ですが、明治の神仏分離令より前は東照宮、二荒山神社などの寺社を含めてそう呼ばれてました。 神仏習合の信仰が行われたいた地を無理に分離した為、輪王寺と東照宮の境目はいまひとつはっきりしていません。
歴史は古く、輪王寺は 766年に勝道上人によって 開山されたと伝わります。 霊場としては東照宮のはるか以前から栄えていたようです。
輪王寺は1999年に「日光の社寺」として世界遺産登録されています。
早朝8:30頃、東照宮側の駐車場に到着。
この時間帯だとまだガラガラですが、この辺りの駐車場は非常に混雑し、また道路の渋滞も激しいので早めに到着するのがお勧めです。
日光火之番八王子千人同心顕彰之燈
駐車場から輪王寺に向かう途中、何気に目に入ったのがこの燈篭。
八王子千人同心は交代で日光の警備を勤めており、東京八王子からの移動回数は200回を超えます。 この燈篭はその功績を表彰し、昭和33年に建立された物です。
今でこそ鉄道や高速道路を使えば東京から日光への移動は数時間ですが、昔は徒歩で移動したので大変だったと思います。
輪王寺の三佛堂入り口付近の様子。
まっすぐ進むと東照宮、右に入ると輪王寺の三佛堂になります。
この時間帯だと観光客はほとんどいません。 静かな早朝に来て正解でした。
黒門
輪王寺の入り口ともいえる門で、天海によって創建されました。
天海が日光山の住職になったのは 1613年のようなので、創建年代はその辺りと言った所でしょうか? 案内板では明治の火災で唯一焼失を逃れた建物とされています。
三佛堂
日光に来たのは4年ぶりですが、前回同様、三佛堂はご覧の通り工事中。
2007年から3年の計画で三佛堂の部分修理(塗装や柱の根継ぎ補修など)が行われた際、オオナガシバンムシによる浸食被害が見つかりました。 被害状況が深刻で、解体修理する事になり、その工事が現在でも継続中です。 三佛堂の拝観は工事中でも可能で、修復工事の様子を見学する事もできます。
この建物は、明治4年の火災後にこの場所に移築された物のようです。
建物はだいぶ組み上がっている感じ。 完成は近いか?
護法天堂
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