東京都の水源確保を目的として 1938 年に工事を開始しましたが、途中、戦争による中断もあり完成は 1957年になります。 なお、奥多摩湖は小河内ダムによって造られた人造湖です。
ダム工事にあたりグラウティングによる地盤改良が行われており、また、資材運搬の為の鉄道工事まで行われています。 奥多摩駅より先に鉄道があった事は知りませんでした。
小河内ダムでは発電も行われており、青梅市や多摩地区への電力供給にも充てられています。
水と緑のふれあい館
小河内ダムのダムカードはここの受付で配布しています。
前回、
白丸ダム訪問時にこのダムを訪問しましたが、その時は在庫切れだった為に今回の再訪になります。 これで東京都のダムカード2枚が全て揃いました。
館内には地域の風習や昔の道具、水資源に関する展示などがあります。
ヘリポートも兼ねた第2取水施設付近です。
ここから取水した水は、ダムの下にある多摩川第1発電所へと供給されてから多摩川に放水されるようです。 奥多摩湖はこの辺りでも水深 42m もあり、ダム堤体付近の最深部では水深 142m にもなります。 想像していたよりもかなり深い湖です。
奥多摩湖畔には 2007年の小河内ダム竣工50周年記念事業によって設置されたモニュメントがあります。 どうやら日時計になっているようで、周辺には小河内ダムの歴史に関するパネルが設置されています。
小河内ダムは非越流型直線重力式コンクリートダムと呼ばれる構造で、ダム堤体には洪水吐が設置されていません。 左手前にあるのがダム堤体の脇に設置された5門あるローラーゲートです。
奥に見えるのがダム堤体です。
ローラーゲート部分です。
ローラーゲートとは、扉の両側にローラーが取り付けられた引き上げ式の水門です。
水門の先は意外と緩やかな斜面でした。
小河内ダムは何度も訪問してますが、この水門が開いている所は一度も見た事が無いですね...。
ローラーゲートの先にあるダム本体に向かいます。
ダム管理事務所の少し先に湧き水が出ている場所があります。
ダムの近くからこれだけ勢い良く湧き出ているのを見ると、地盤的にダムに適しているのかちょっと心配になります...。
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