埼玉県、群馬県 下久保ダム
2022-12-03


本日3つ目のダムは下久保ダムです。
着工は 1959年で完成は 1969年です。 堤高 129m、堤頂長 605m もある大きな重力式コンクリートダムで、上から見るとL字型をしている珍しいダムです。
利用目的は洪水調整、発電、灌漑、水道用水、工業用水など多岐に渡ります。
ダムは埼玉県と群馬県の県境に造られており、左岸が群馬県藤岡市、右岸が埼玉県児玉郡です。
埼玉県のダムを見学していたつもりが、知らない内に群馬県まで来ていました。

駐車場から下久保ダムを眺めると、特徴的なL型が良く分かります。
少し距離がありますが、ダムの上には歩いて行く事にします。
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この位置からゲートを見るのは無理っぽいです。
下久保ダムの発電施設は地下 70m に設置されており、約 148m の落差を利用して水力発電を行っています。 発電施設が地下深くにある事から、発電に使用した水は 3.8km も下流に放水しています。 その為、国の天然記念物である三波石峡の大半で流水が失われる事態が発生しました。
その後の工事により、現在では分水箇所が追加され、ダム直下から水が流れるようになりました。
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道路を跨ぐような建物が取水設備制御室。
工事現場の仮設住居のような建物です。 これだけの規模のダムの取水設備制御室とは思えない、取って付けたような建物です..。
下久保ダムには、常用洪水吐きのラジアルゲートが2門、非常用洪水吐きのラジアルゲートが2門あります。 ダムカードの写真は計4門のゲートから放水している迫力のある写真でした。
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ここから見ると、直角に曲がった先は一直線では無く、少し曲がっているようです。
特徴的な L字型をしているのは、総貯水容量 1億3,000万〓 を達成するには、通常の設計では技術的な問題があり、埼玉県側に補助ダムを造った事により、結果的にL字構造になったようです。
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埼玉県側の駐車場に移動して、そこからの眺め。
本当に変わった形をしています。
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神流湖
下久保ダムによって作られた人工の湖です。
釣りやカヌーが楽しめるようです。
下久保ダムの利水割合ですが、意外にも 79% は東京都の水道用水です。 残りが埼玉県の水道用水と工業用水になります。 こんな遠くのダムが東京都の水道用水になっているとは驚きです。
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下久保ダム管理所

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