妙法院門跡は京都府東山区にある天台宗の寺院です。
開山したのは最澄だと伝わりますが、創建年代や始まりについては不明な点が多いようです。
大きく発展していたようですが、応仁の乱で焼失しており、豊臣秀吉の方広寺大仏造営の時に再建されたようです。 現在は智積院の隣ですが、場所も何回か変わっているようです。
格式の高い寺院のようで、あまり知られてませんが、妙法院の管理下には有名な
三十三間堂があります。
表門
表門の他に唐門がありますが、そちらは閉ざされているので、一般的な通用口はこちらの表門だと思います。
妙法院は普段、一般公開されてませんが境内の参拝は自由にできます。 また、年に数回、建物内が特別公開されるようです。 11月頃に特別公開されているようですが、コロナの影響か、微妙に時期がズレていたのか、訪問時は特別公開されてませんでした。
庫裏
安土桃山時代の建物で国宝指定を受けています。
豊臣秀吉が「千僧供養」を行った時、ここを台所として使用したと伝わります。
それだけの人数の食事が用意できる広い場所ですが、ここからだと分かりにくい感じもします。
破風の懸魚が印象的です。
大玄関
1620年に京都御所の殿舎の一部を移築した建物のようです。
外から見れませんが、狩野派の襖絵は重要文化財に指定されています。
立派な唐破風屋根の玄関です。 見た感じ、ここは格の高い人用の入り口だと思います。
奥に、もう一つ小さな玄関が見えます。
玄関
大玄関の隣にある、もう一つの玄関です。
こちらも唐破風の屋根ですが、先ほどの玄関と比べると小さいです。
こちらが一般的な入り口に近いのかも知れません。 特別公開時はここから入るのでしょうか?
宸殿
室町以降の歴代天皇、皇后、中宮が奉祀されている場所のようです。
1898年に再建された、比較的新しい年代の建物のようです。
「寺」と言うより、天皇を祀る「神社」的な存在でしょうか? 「宸殿」と言う名称も、聞いた事が無いのでよくわかりません...。 当初、こちらが本堂かと思ってました。
唐門
唐門を内側から見た所です。
いわゆる勅使門であり、特別な人しか通れない門のようです。 当日も門は閉ざされてました。 江戸中期に桜町天皇が下賜した門と伝わります。
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